こんにちは!
5年半の不妊治療体験を漫画やブログにしている、小森うにと言います。
不妊ピアカウンセラーを目指して、現在勉強中です。
今回は、Instagramのフォロワーさんからいただいたご相談に回答します。
フォロワーさんからのメッセージ
ホルモン補充期→6w流産でした。
もう一度ホルモン補充期にするか、自然周期にするか悩んでます。
悩んだ時どのように方針を決められていましたか?
うまくいかなかったらと思うと決められません…
回答
こんにちは。
まずは、6週で流産されたとのこと…
とても辛い経験だったとお察しします。
お気持ちやお体はいかがですか?心身ともに少しでも回復されていたらいいなと願っています。
さて、「悩んだ時どのように方針を決められていましたか?うまくいかなかったらと思うと決められません。」とのことですね。
方針の決め方、難しいですよね。
たくさんの情報が簡単に手に入る今、どれだけ調べたと思っても新しい情報が出て来たり、そして何が正しいのかわからなくなったり。
ここからは私の経験と考えを共有させていただきますね。
取り入れてみると良さそうと感じたところがあれば参考になさってください。
方針を決定する際に意識していたこと
自分が納得いくかどうか、です。
そのために行っていたことを具体的にお伝えします。
①主治医との相談
私の場合は、治療方針を決める際、まず主治医と十分に相談することを大切にしていました。
主治医は私の体の状態や治療経過を把握しているので、一番具体的なアドバイスをもらえると思っていました。
ネット上の意見を参考にする際も、主治医にそのページを見てもらって確認してもらってから取り入れたり考えたりしていました。
わからないことがあれば、わかるまで質問していました。
先生が忙しいのは理解しているので、なるべく自分で調べて、それを確認したり、調べてもわからないところをメモにまとめて質問したりしていました。
私の場合は、主治医とコミュニケーションを取り、お互いの考えを共有できる関係性を築けることを大切にしていました。
もし現在の病院で不安や疑問を感じることが多い場合は、セカンドオピニオンを受けることも、選択肢の一つとして考えられます。
②①を前提としつつ、自分でも調べる
私は、より自分が納得できるために調べていました。
調べるときに大切にしていたルールとしては、情報源はどこかということです。
論文や医師監修のネット記事などの信頼度を高く置きました。
個人の体験(ブログやSNS)を参考にする際は、気になるものがあればそのワードを再検索し、信頼できそうな情報が見つかった場合読むようにしていました。
SNSなどでの体験談は、私自身とても参考になることが多かったです。ただ、不妊治療は個人差が大きく、それぞれの状況も違います。
私も含め、個人の体験はあくまでも参考の一つとして受け止めていただければと思います。
③状況、気持ちを紙に書きだす。
私はよく紙に書きだしていました。
今回のように「ホルモン補充期にするか、自然周期にするか」でしたら、例えば、このような感じです。
(詳細がないので、全て想像で書きますね。)
- ホルモン補充期→先生オススメ。体が辛かったので、また挑むのは少し怖い。費用も気になる。
- 自然周期→やったことがないので、やってみたい。もしかしたら向いているかもしれない。
- どちらかといえば…自然周期が気になる。でも、陰性だった時、「先生が勧めていない方法を選んでだめだった。やっぱり先生の言ったようにしたらよかった」と後悔しないか。
- でもまたホルモン補充でやって、陰性だったら「自然なら合ってたかもしれない。体もしんどかった。」とならないか
- それなら、自然を試してみたほうがいいかも。どちらが自分に合っているかを知るためにもいいかも。
…みたいな感じで、頭の中でぐるぐる考えるより、書く方が自分の本音に気付くことが私は多いんですよね。
書いてみてもやっと違和感を感じたら、これは多分私の本音じゃないなということに気付いたり。
この方法は、治療以外でも、今も悩んだら行っています。
「うまくいかなかったらと思うと決められない」について
ここからは、「うまくいかなかったらと思うと決められない」ということについて、私の考えを共有します。
まず、そのお気持ちはとても自然なことだと思います。
不妊治療は1周期ごとに、時間、お金、精神力、体力を消費し、ときには痛みを伴うものです。
方針について決定するときは、きっとたくさん悩んで、いろいろ調べて、これならと希望を持って挑まれるはずです。
それが、望む結果につながらないかもしれないと想像する時、決定に躊躇するのは、きっとたくさんの方が共感することだと思います。
でも、やっぱり、辛いけれど、どうしてもうまくいかないことはあります。
それに、うまくいくかどうかは、誰にもわかりません。
私は決定を悩んだ時、「私はあの時の私の中での最善の判断をした」と思えるかどうかで考えています。
たとえ望む結果にならなかったとしても、その決定はその時の私が出した最善の判断だったんです。
特に結果を自分でコントロールすることの難しい不妊治療において、自分でコントロール出来る部分、「方針を決める」を、自分の中でしっかり考えて決められたのであれば、それが一番正しいことだと思います。
もし望む結果ではなかったとしても、それは必ず、あなたの経験として意味のあるものになると思います。
たくさん調べて考えて身についた知識や効率のいい検索の方法を学ぶこともあると思います。
結果から新たなことがわかり、次の治療に活かされることもきっとあるでしょう。
また、その「最善の判断」というのは、決して、「治療として正しい・合理的」というだけではないと思っています。
例えば、年齢を考慮して、できるだけ若いうちに治療を受けた方が良いというのは合理的かもしれませんが、気持ちの面を考えていません。
私の場合、最初は治療の効率や合理性ばかりを考えて、自分の気持ちに向き合うことを避けていました。その結果、心が限界に近づいていることに気づかないまま治療を続けてしまい、とても辛い時期を過ごしました。
今振り返ると、心のケアにもっと目を向けられていたら良かったなと感じています。
不妊治療中は誰でも心が疲れることがあります。辛い気持ちを感じた時は、カウンセリングなど専門家のサポートを受けることも、自分を大切にする選択の一つだと思います。
もっと自分の気持ちに向き合えていたら、それに気付くことができたのかもなぁと思います。
でも、この選択も、当時の私の中の最善の選択。あまり後悔はしていません。本当に辛かったけどね。
そして、ここまで話しましたが、結局「あの時はこれでよかったんだ」と思えるのは、未来のことでしかないです。
それもきっと、そう考えられるようになるのは、少し落ち着いてからのことで。
今選択に悩まれていて、苦しい渦中にいる方は、私の言うことがキレイごとに見えることもあるかもしれません。
でも、だからこそ、今この瞬間にできることを、一つずつ丁寧に、自分の気持ちに正直に向き合いながら、進んでいけたらと思います。
そして今はただ、あなたの選択を全力で応援したいです。
どんな選択をしても、それはきっと、あなたの最善の選択ですから。
ときには休憩しつつね。ぼちぼちいきましょう◎
まとめ
治療方針を決める際、完璧な答えを見つけることは難しいかもしれません。
でも、あなたなりの決め方を見つけることはできると思います。
私の場合は、以下の3つを大切にしていました。
- 主治医としっかり相談し、必要な情報を集めること
- 頭の中だけで考え込まず、実際に書き出してみること
- その時の自分にとっての最善の判断を心がけること
どんな決断をされても、どんな結果でも、それはきっとあなたの大切な一歩となるはずです。
私はそう信じています。
最後に
今回は、悩んだ時にどのように方針を決めたかというご質問に、経験者の視点からお話しさせていただきました。
なにかご参考になれば幸いです。
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