以前、今までの検査結果と今後の予定を記事にしました。
今日は予定通り、ERA検査、子宮内フローラ検査(16SrRNA菌叢解析)、Th1/Th2検査、追加の血液凝固検査を受けてきたのでどんな様子だったか書いていきます。
子宮内膜着床能検査(ERA)、子宮内フローラ検査(16SrRNA菌叢解析)
ERA検査と子宮内フローラ検査は同時に受けてきました。
ERA検査とは?
妊娠において⼦宮内膜が受精卵を受け⼊れる時期が決まっています。
この受精卵を受け入れる時期を「着床ウィンドウ(Implantation Window)」といいます。
つまり子宮内膜に受精卵が着床できる時間や時期には個人差があるため、適切なタイミングで行なうことで妊娠が可能になるのではないかと考えられています。
この検査では子宮内膜組織を採取し、遺伝⼦レベルで調べることで最適な「着床ウィンドウ」のタイミングを見つけます。
ERA検査を受けた方の30%近くが「着床ウィンドウ」のタイミングがずれていたという結果がわかってきました。
杉山産婦人科
Igenomix社のERA検査で調べてもらいました。
Igenomix社のブログのこの記事はERA検査がどんなものなのかとてもわかりやすいです。
子宮内フローラ検査とは?
近年になって、無菌だと考えられていた子宮にも菌が存在することがわかりました。感度の高い解析技術を用いることで、腸内の菌の集合体「腸内フローラ」のように、「子宮内フローラ」を構成する菌の割合を調べられるようになりました。2015年、米国ラトガース大学の研究者らは、子宮内に善玉菌が存在することを発見し、善玉菌が着床時の免疫に影響を与える可能性を指摘しました[6]。その後、2016年、米国スタンフォード大学の研究者らが、妊娠成功群と妊娠不成功群で善玉菌の量を調べたところ、妊娠不成功群では善玉菌が少ない傾向にあることを見つけました[7]。さらに、子宮体癌や子宮内膜症と関わる菌も発見され、子宮内の菌環境と女性の健康が密接にかかわっている可能性が次々と報告されています。
Varinos
Varinos社の『16SrRNA菌叢解析』で調べてもらいました。
検査の流れ
ERA検査では子宮内膜の状態が着床に適しているかどうかを子宮内膜組織を採取して調べます。
子宮内膜をいつも移植するときと同じ状態にしておかないといけないので、ホルモン補充周期で移植するときと同じようなスケジュールでした。
前周期
スプレキュア 片鼻1日4回
検査実施周期
D1 :プロギノーバ、ユベラ開始。スプレキュア継続。
D14:超音波検査 内膜10㎜
D18:ルトラール追加 はじめの1つは必ず時間通りに服用するよう指示あり。
D23:ERA検査、子宮内フローラ検査実施
検査の様子
検査の1時間前に自宅でボルタレン座薬を挿入しました。
検査を受ける場所はいつもの内診室でした。
まずフローラ検査をして、次にERA検査の順番で採取しますと言われました。
移植の時と同じような感じで、クスコ入れて処置する感じです。それはもう慣れてるので大丈夫。
子宮に器具を入れて内膜を採取するようですが、どんなものかは見えませんでした。
体感的には移植より入るときに痛みが強かったです。
まぁでも言うほどでした。「あいててて・・・」くらいです。
一度抜かれて、(あ、もう終わり?早いな)と思っていたら、
子宮が後ろに反っちゃってて器具が入りにくいので、前に引っ張りますね。
的なことを言われました。うろ覚え。あとで確認すればよかったです。どういうことなの、そんなことはじめて言われた。
で、なにやら器具が入れられて子宮を引っ張られたのですが、これがめちゃくちゃ痛かったです。
もうそこから引っ張られてる間ずっと痛かったです。
フローラ検査の器具が「あいてて」なら、この引っ張りは「いってーーーー!!!」でした。
ちょっと汗かいた。はよ終われと祈り続けました。
肝心の検査のほうは、フローラ検査はガシガシ擦られる感じ、ERAはポンプでしゅっしゅと吸われているような感覚でした。(Drは「陰圧がかかります」と言ってました。)
どちらかというとフローラ検査の方が痛かったです。
でもそれより子宮を引っ張られてるのが痛すぎて・・・。
しかもフローラ検査でもERA検査でも
検体量があまり取れなかったので、もう一回いきますね!
とおかわりが来たので泣きそうなりましたね。計4回取りました。
検査の後
検査後は生理痛っぽい鈍痛が残りましたが、長引きはしませんでした。(この痛みは検査のせいか、引っ張られたせいかは不明)
出血は翌日の朝まで極少量ありました。
値段
ERA検査:約12万6千円
フローラ検査:約4万4千円
Th1/Th2検査
受精卵を攻撃してしまう免疫学的拒絶が原因と考えられる不育症や着床不全の検査です。
胎児や胎盤を攻撃する働きのあるTh1値が高くなるほど、妊娠の維持ができない状態になることがわかっています。Th1/Th2比が10以上と高値の場合は、免疫抑制剤であるタクロリムスを内服することにより血中のTh1値を下げてTh1とTh2のバランスをとり、胎児や胎盤に対する拒絶反応を抑え妊娠の継続を維持できるように治療します。
銀座コウノトリクリニック
血液検査です。血液凝固検査と一緒に受けました。
値段
14.400円
血液凝固検査
・PT ・APTT ・フィブリノーゲン ・12因子 ・AT-Ⅲ ・プロテインC活性・S活性 ・PAP
血液検査です。 Th1/Th2検査と一緒に受けました。
値段
約15,000円
検査結果
ERA検査
EARLY RECEPTIVE:受容期ではあるが前期
着床の窓が開くのが12時間遅いみたいなので、次からルトラールを半日長く飲むことになりました。
子宮内フローラ検査
ラクトバチルス99.7%と特に問題なしでした。
Th1/Th2検査
Th1:30.5%
Th2:1.4%
Th1/Th2比:21.8
Th1/Th2比が10以上と高値の場合は、免疫抑制剤であるタクロリムスを内服することにより血中のTh1値を下げてTh1とTh2のバランスをとり、胎児や胎盤に対する拒絶反応を抑え妊娠の継続を維持できるように治療します。
銀座コウノトリクリニック
ということで残念ながらばっちり高値で引っ掛かりました。
次から移植前に2日間タクロリムスを服用する予定です。
効果があるのかないのか意見が割れててなんかな~という感じですが、Twitterで見ていたら服用した周期で妊娠できた方もいらっしゃったのでちょっと楽しみです。
血液凝固検査
PAP ADP添加とプロテインC活性という項目で基準値よりちょーっとだけ+でした。
移植の段階でできることは特にないらしく、陽性後に16週間ヘパリンを注射することになるらしいです。
ドクターとの質疑応答
※私の通っているクリニックの考えであり、これが正しいかどうかは私にはわかりません。
今回行ったフローラ検査はEMMA・ALICEとはどう違うのか?
まず、会社が違う。
今回行ったフローラ検査はVarinos社、EMMA・ALICEはIgenomix社。
Varinos社は日本の会社で、広く見ることができるし、丁寧だと評判だったのでこちらを採用している。
Varinos社のフローラ検査でEMMAとALICE以上のことが見られる。
ALICEで見れるのは子宮内膜炎の原因菌の一部だけ。
子宮内膜炎の検査を他に受けなくても、今回のフローラ検査で問題がなければ子宮内膜炎の可能性はないという認識で合っている?
合っている。
ラクトバチルスがしっかりある=悪い菌は繁殖していない、ということ。
子宮内膜炎を調べるには3種類の方法がある。子宮鏡下、培養、遺伝子検査。
いろいろ試してきたけど、それぞれの検査結果に一貫性がない。こっちでは陽性なのにあっちでは陰性・・・ということがよくある。
一番取りこぼしがないのが今回行った検査だと考えている。
なので、今回結果はバッチリだったので子宮内膜炎ではない。
おわり
というわけで、今回
ERA検査:EARLY RECEPTIVE(受容期ではあるが前期)
Th1/Th2検査:Th1/Th2比:21.8
と新たに着床に問題ありそうなところが見つかりました。
次の移植は時期をずらしてタクロリムスを飲んで・・・とちょっと新しい方法を取り入れるので久しぶりにワクワクしてます。
がんばるぞー!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
うに🐰
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