不妊治療をはじめてから変化した友達との関係について、思い出話と後悔と今後。
とりとめもなく、吐き出したいことを書こうかなと。
友達付き合いで悩んでいる方の参考になるかもしれないし特にならないかもしれない。
毎度おなじみ、ただの自分語りです。
私たちの関係
小学生の時から付き合いのある友人がいる。
彼女はとても頭がよく、頑張り屋さんだった。
中学から進学校に行き、良い大学に入って立派な資格を取っていた。
一方私は義務教育も碌に受けず家で遊んでいたし、高校はギリギリで卒業してその後はフリーターでアホみたいに遊び回っていた。
全然違う環境にいたけれど、私はそのズレが気になることはあまりなかった。
彼女も私を見下したり馬鹿にすることはなく、いつもフラットな関係でいたと思う。
たぶん親友というやつで、なんでも話せたし喧嘩したり泣いたり喜んだり、駄目だと思ったことは指摘しあえたし、アホみたいなこともよくやった。
お互いが良い刺激になっていた。
本当にいろんなことを一緒に乗り越えてきた。
ほとんど同時期にあげた結婚式では、お互い気合いを入れまくって余興をしあったし、呼吸困難になるくらい泣いて祝った。
彼女は結婚後、旦那さんの地元へ引っ越して行った。
引っ越ししてすぐは、「寂しい」とちょこちょこ帰省しており、そのたびに会っていた。
これから自分たちは『ママ友』になるんだろうねとわくわく語り合っていたのを覚えている。
変わってしまった関係
はじめて関係が変わったのは、私が『不妊様』になってからだった。
同時期に結婚した彼女は、その後数か月で妊娠した。
当然自分もすぐに同じように妊娠すると思っていたが、スレンダーな彼女のお腹が大きく真ん丸になってもその兆しはなかった。
それどころか不妊治療専門のクリニックで検査を受け、ここが悪い、そこも悪いと、妊娠が難しそうなことだけがどんどん明らかになっていっていた。
結婚してもうすぐ1年になるというころで、毎日のようにいろんな人に「子どもはまだなの?」「早い方がいいよ」と言われ続けていた。
不安と焦りで気が狂いそうだった。
妊娠できない自分は無価値で出来損ないだと思っていた。
私は典型的な、どこに出しても恥ずかしくない『不妊様』脳になっていた。
(不妊様とは?)
彼女に会いたいのに、会うと辛かった。
幸せでいっぱいに見える彼女と、不幸のどん底にいる自分のコントラスト比がえげつなく感じた。
彼女に嫌な感情を向けたくないのに、会うと心がどろっどろに汚く重くなってしまった。
会ったあとの帰り道や、帰宅後にいつも泣いていた。
人と比べるものじゃないと頭ではわかっていても、どうしようもできなかった。
「私が欲しくてたまらないものを、あんたはあっさりなんの努力もせずに手に入れた!あんたばっかりずるい!!」
決して言ってはいないけど、きっと態度に出ていたと思う。私は隠し事が馬鹿みたいに下手だから。
賢くて優しい彼女には当然伝わっていたと思う。
伝わっていたのに、伝わっていたから、いつも私の気持ちを考えて話題を選んでくれていた。
あの頃の彼女はいつも職場の話や、新しい土地での生活、昔話をしていた。
知らない土地ではじめての出産で不安だろうに、私に聞いて欲しいこともたくさんあっただろうに、妊娠・出産の話は滅多にしなかった。
子どもが生まれたあとも、生まれた報告と名前が決まったこと、出産祝いのお礼以外で子どもに関する連絡が来たことはなかった。
帰省したときは、子どもは両親に預け、遊びに連れてくることは一度もなかった。
連れてきてもいいよと言っても、「たまには離れたほうがいいんだよ~!」と笑っていた。
もちろん会話には子どもの話はほとんど出ない。
初めての子育てで、子供のことで頭がいっぱいなはずなのに、育休中なのに。
不自然なほどに、ずっと職場の話をしていた。
彼女にとって私は『気を使ってあげなければならない人』になってしまったと気付いた。
惨めで、同時に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
私が勝手に無理をして会い続けた結果、彼女を傷付けて、変に気を使わせてしまって、私はそれが気まずくなってしまった。
お互いに気を使いあって、前みたいになんでも話せるような関係ではなくなってしまった。
あの頃の自分にアドバイス
正直、あの精神状態で会うのは辞めておいたほうが良かったと思う。
頑張ってたとは思うよ。でも無駄な頑張りだった。
自分にも彼女にも悪影響しかなかった。
無理して付き合わなくちゃ終わってしまうようなペラい関係じゃないでしょ?と当時の自分の肩を揺さぶって説得しに行きたい。
「今は会うのが辛い、落ち着いたらまた連絡するから、ごめんね」って素直に言っとけばもうちょっと違ったような気がする。
絶対待っててくれたし、落ち着いたら受け入れてくれたはずなのに。
今の私なら会っても絶対そんな辛い気持ちにはならない。
実際、最近子どもを産んだ友人たちとは全然問題なく付き合えている。
あの時もっとうまく対応できていれば、彼女の子どもたちの成長過程が知れてただろうなぁ。
今の私は、彼女の子どもたちの顔も声も、全然知らない。寂しい。
もう上の子はお話しが上手にできるようになっているのかな。
ちなみに、影で私のことを
「不妊様wwwwwwクッソめんどくさwwwwwwこれから何言ってくんのか楽しみwwwwww」
ってバカにしてた奴は切って大正解、よくやった。
小学校からの友達だから・・・って悩んでたけど、切ったところで一切困ってないので問題ない、むしろ快適、安心しろ。
今後
また昔のように気の置けない関係に戻りたい。
子どもたちにも会いたいし、成長が知りたい。
彼女が母親をしているところを見てみたい。
でもまだ彼女の中で私は『気を使う人』枠だと思う。
彼女の子どもたちがもう少し大きくなって、私も自分が子どもができないということを受け入れて、2人のサイクルがまた会う頃に昔のように戻れたらいいな。
それまで『もう気を使わなくて大丈夫』ということをわかってもらえるように努力していこうと思います。
おわり。
最後までよんでいただき、ありがとうございました!
うに🐰
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