こんにちは。
このブログでは、5年半の妊活・不妊治療を経験した「うに」が、体験談や考えたことをお話ししています。
自身の体験談の漫画も描いています→漫画一覧
不妊治療中、「まだ1年目だから」「もっと辛い人がいるのに」と自分の気持ちを否定してしまった経験はありませんか？
この記事では、治療期間や治療段階での比較から生まれる自己否定について、実体験をもとにお話しします。
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自分の気持ちを否定してしまっていた日々
私はSNSでよくお悩み相談をいただきます。
そのなかで、「私はまだ1年目なのに、こんなに落ち込んでいてはダメですよね」といったメッセージをいただくことが多々あり、その「まだ」という言葉に強く引っかかりを感じています。
それは、まるで昔の自分を見ているような感覚でした。
私も不妊治療を始めた頃は、よく自分の気持ちを比較して否定していました。
タイミング療法をしている時期に、SNSで体外受精をされている方の投稿を見て「私などまだまだ…」と思ったり、知人から「○○さんのところは〇年かかって…」という話を聞くと、自分の気持ちを訴えてはいけないような気持ちになったりしていました。
特に心に残っているのは、注射の痛みや通院の大変さを話した時のことです。
「出産はこんなものではないのだから！」「育児なんてもっと大変」と言われ、その時は「よりにもよって出産・育児と比べるとは！」という怒りもありつつ、「確かにそうかもな…」と自分の弱さを恥じるような気持ちになりました。
辛いことがあっても「まだ私は…」と思い、自分の気持ちを表現することをためらうようになってしまいました。
SNSと気持ちの比較
SNSは特にそういう比較が起きやすい場所だと思います。
みんながその時々の苦しい気持ちを吐き出す場所だからこそ、投稿を見て「この人はもっと大変な状況なのに…」と思ったり。
誰かから「私はこうこうこうで…」というリプライをもらって、その方が自分より高度な治療をしていたり、長い期間頑張っていたりすると、途端に自分の気持ちが小さく思えてしまうことがよくあると思います。
気づきと学び
ブログやSNSで発信を始めてから、様々な方からお悩み相談をいただくようになり、そこで気づいたことがあります。
それは、みなさん、それぞれの段階で本当に一生懸命頑張っているということです。
通院を検討している方、タイミング療法の方、人工授精の方、体外受精の方…
みんなそれぞれの場面で、確かな苦しさや不安を抱えています。
先日、スレッズというSNSで私は化学流産の経験を話しをしました。
「私は化学流産をした子をとても大切に思っている」という内容でした。
すると、とある方からコメントをいただきました。
「自分は流産を何回もしたし死産もした。同じ女だが、化学流産にそこまで思い入れできない」と。
暗に私の気持ちを否定された気持ちになり、とても悲しくなりました。
しかし、落ち込んでいる私にフォロワーさんが送ってくれたDMの中に、とても印象的な言葉がありました。
「自分より辛い人がいるなら辛いと言ってはいけないのなら、世界で1人しか「辛い」って言える人はいなくなるよ！しかもその1位は誰が決めるの？」
本当にその通りだと思いました。
自分の気持ちと向き合うということ
ここで一つお伝えしておきたいのですが、自分の気持ちを認めるというのは、「私が辛いから周りは配慮して！」と主張することとは違います。
そうではなくて、自分の中で「今、こんな気持ちなのだな」と静かに受け止めることだと考えています。
例えば、子どもを見るのが辛いというのは、治療中の方が経験することの多い感情ですよね。
その時に、外で子連れの方を見かけて「子連れで出かけるな！」と怒るのは適切ではありません。
しかし、自分の中で「子どもを見るのがしんどいな。でもこういう状況なのだから当たり前だな」と素直に認められるのは、とても健康的なことだと思います。
落ち込むことも自己理解の一部
時には深く落ち込むことにも繋がるかもしれません。
落ち込むということは、とても苦しく、辛いです。でも、悪いことでは決してないです。
誰かと比べて「まだまだ」と自分の気持ちに蓋をするのではなく、まずは自分の気持ちに向き合うこと。
自分の気持ちを理解し、整理することで、心は少しずつフラットな状態に戻りやすくなると思います。
全く落ち込まない、ということは難しいかもしれない。
でも、自分の落ち込みに向き合うことで自分が何を大切にしているのか、自分は何を求めているのか…など自分の根底の価値観と向き合う事にもなると思います。
辛い時は辛いと認めて、落ち込む時は落ち込んで、その気持ちと真摯に向き合ってみてください。それが、意外と自分を大切にすることに繋がっていくのかもしれません。
自分ひとりですることが難しい時は、心理士さんや、不妊ピアカウンセラーに頼るのも手ですよ。
下に、私の推し不妊ピアカウンセラーサービスを貼っておきます。
おわり
今日は、誰かと比べて自分の気持ちを否定してしまうことについてお話ししました。
「まだまだ」って思って気持ちを抑え込むんじゃなくて、その気持ちを素直に認めること。
そして、時には思いっきり落ち込んでも、それは自分を理解するための大切な時間になる。
私はそう考えています。
このブログでは、私の５年半の不妊治療体験やそこから気付いたことなどをシェアしています。
みなさんの「自分」を見つめる時間になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 今日もぼちぼちいきましょう。
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