今回は不妊治療と仕事の両立について考えてみます。
結論から言うと、やりようと環境によってはできる・・・という感じです。
まずは厚労省の調査結果から現状を確認。
最後に私が両立してたときの体験談を書いていきます。
大変ですよね、どっちもがんばるの。
現状
参考ページ:厚生労働省:仕事と不妊治療の両立について
仕事と不妊治療の両立状況
![](https://lapin-usa.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_20210126_122843.jpg)
「仕事との両立ができた」人の割合は53%。
「仕事との両立ができなかった」人の割合は 34.7%。
こう見ると、なんや~両立なんて簡単やん!というような気がしてくるかもしれません。
しかし、不妊治療といっても内容はタイミングから体外受精まで様々。
タイミングや人工授精では仕事との両立は可能なことが多いですが、体外受精以降になると仕事内容によっては困難になる人も増えるでしょう。
女性では、スケジュールの中で、ホルモン採血結果待ち+超音波検査の日が、5~10日(1回あたりの診療時間が1~3時間程度)あります。
採卵日は、卵胞の大きさとホルモン値から決定するため、採卵予定日がずれることもあります。
木場公園クリニック:体外受精と仕事の両立が難しいとされる理由
1か月の間に最低5回、それもわりと突然の有給をよしとしてくれる職場がどれくらいあるのか・・・。
仕事と不妊治療の両立できなかった理由
![](https://lapin-usa.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_20210126_122857.jpg)
仕事と不妊治療を両立できずに仕事を辞めたもしくは不妊治療をやめた、または雇用形態を変えた理由は、「精神面で負担が大きいため」、「通院回数が多いため」、「体調、体力面で負担が大きいため」が多くなっています。
通院している病院の場所や、診察時間、また職場が協力的かどうかや仕事内容が影響してきそうです。
不妊治療の職場への共有状況
![](https://lapin-usa.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_20210126_122911.jpg)
不妊治療をしている(または、予定している)労働者のうち、「一切伝えていない(または、伝えない予定)」とした人が最も多く、「職場ではオープンにしている(または、オープンにする予定)」とした人は、その8分の1程度にとどまっています。
伝えていない人のほうが圧倒的に多いようです。
それは余計に休みにくいことでしょう。
上記結果からのまとめ
- 仕事と両立できない人:34.7%
- 理由:精神的な問題、通院回数の多さ
- 職場に伝えていない人:86%
- 理由:知られたくない、気を使われたくない
結果から考えられること
通院回数の多さ、精神的な問題で両立できなくなる人が多いようです。
また職場に言い辛くて、ひっそりと治療している方も。
言い辛いですよね~。
広まって変に気を使われたり、かわいそうがられたらどうしようって考えちゃったり。
私の場合
両立できていましたが、今は退職しています。
理由は職場の状況が8割くらいですので、治療は大きく関係ないです。(極一部のモラハラ上司のせいです)
ついでなので、治療専念期間を1年くらい設けて、これでカタを付けようかなという感じです。
職場へ全て伝えていた
人工授精にステップアップするころに上司へ伝えました。
「この1週間のうちは数日おきに突然の休みをもらうかもしれない」、などとわかる範囲で、わかればすぐにスケジュールを伝えていました。
体外受精にすすむころに私が休むと仕事を変わってもらわなければいけない同僚に伝えました。
ほとんどの方は嫌な顔せずに受け入れてくれていました。
普段から周りの人とコミュニケーションを取っておくことが大切かも。
そして他の人が休むときは積極的に仕事を受けておいて、「私のときもよろしくね~」と頼みやすい雰囲気を作っておきましょう。笑
伝えることでのメリット・デメリット
根ほり葉ほり興味本位で聞いてくる人や謎の民間療法・精神論アドバイザーが出現するので、ダメージが蓄積されることがデメリットです。
しかし通院日数確保の点で考えれば、メリットのほうが圧倒的に大きいと思います。
『なんか知らんけどよく突然休む人』と『不妊治療のために休む人』だとイメージが全く違うと思います。
また、「はやく作らないと~」系も言われにくくなりました。
休み方
調整できる範囲で通院は休日に合わせ、無理な時は半日で済む日は半有給を取っていました。
有給のほとんどが治療に消えます。
用事をしたり、旅行にいったり、うっかり体調不良になれなくなります。
職場の環境・働き方
前の職場はかなり恵まれていたと思います。
土日休みの平日出勤という形態でした。
また、子持ちの方や妊婦さんも多く働いており、『体調や家族のことで突然休むのは仕方ないこと』という雰囲気が出来ていました。
なので治療にも理解があり、とてもお休みをもらいやすい職場でした。
以前の職場だとシフト制で、その日その人数がいないと回せない・・・というような環境だったので、治療との両立は難しかったと思います。
まとめ:仕事と治療の両立はできるが、条件がある
- 職場の人に理解してもらえて、協力してもらえること
- 突然休むことになってもどうにかなる職場であること
- 遅い時間まで診療している病院を探すこと
精神的な問題を除くとこの3点かな~と思います。
これが無理であれば、仕事を辞めたり変えたりしないと難しいのかもしれません。
ただでさえ治療でお金がかかるのに、働けないってほんと嫌になっちゃいますね。
せめて、保険適用はよ~~!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
うに🐰
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