こんにちは!
5年半の不妊治療体験やそこから考えたことなどを漫画やブログにしている、不妊ピアカウンセラーの小森うにと言います。
いただいたメッセージをご紹介します。
44歳、体外受精と仕事の板挟みで自己否定してしまう
44歳です。結婚は38歳で本格的に不妊治療を始めたのは去年の11月。その前も病院に行ってたのですが、一度断念してました。
AMHは、0.94です。去年の年末に卵管閉鎖の手術を行い、そこからタイミング2回、人工授精2回、体外受精3回です。
体外受精は採卵数は2個しかとれず、採れても奇形か途中で分裂が止まってしまい、受精卵になったことがありません。
仕事はとても好きで頑張ってまいりましたが、これまで懸命に努力して積み重ねてきたものを、周りから軽く扱われたり「代わりがいる」と言われたりすると、自分の存在意義そのものが揺らいでしまいます。
保険外なので3回で止めようと思いましたが、最後の採卵がタイミング的にうまくいかずもう一度挑戦しようと思うのですが、自身が大切にしている旅行期間とぶつかること、仕事のピークとぶつかるので伸ばそうと思うのですが、それさえも旅行に行くなんて私はダメなやつだと自己否定しています。
なんて気持ちを吐き出していいか、でも出来ない自分と必要とされない仕事を頑張りイライラしてしまう自分が恥ずかしくて、悔しくてわかってもらえなくて辛いです。焦りもあります。
私は間違っているのでしょうか。
あなたは間違っていません
メッセージありがとうございます。
まず、「私は間違っているのでしょうか?」というご質問について。
間違っていないと思いますよ。
いろんな感情がたくさん襲ってくるのは、変なことじゃないです。
旅行を優先しようと考えていることも、治療の時期を調整しようとしていることも、間違いではないと私は思います。
確かに妊娠については早い方が有利という条件の一つではありますが、それだけじゃないところも多いです。
数ヶ月ずれたところで、そこまで大きな違いはないんじゃないかなと個人的には思います。
それに、心が沈んでいると体調も悪くなるし、考えることも大変になります。心を良い状況にしておくっていうのはすごく大事だと思います。
旅行に行って気持ちが楽になって、楽しかったって思えることの方が、あなたにとって大切なんじゃないかな。
私としては、旅行、大賛成です。
2つの頑張りが同時に否定されている辛さ
今、あなたは不妊治療とお仕事という、2つの頑張ってきたことが、両方とも否定されているような状況なんじゃないかなと感じました。
数年間ずっと妊娠に向けて努力を続けてこられて、でも望む結果がでないこと。
お仕事も懸命に積み重ねてこられたものを、周りから軽く扱われたり「代わりがいる」と言われたりする。
それは本当に悔しいし、存在価値を否定されたような気持ちになりますよね。
自分が自分の敵になっている状態
さらに、自分のことも否定してしまっている。
自分のことを一番わかってくれる最大の味方は、やっぱり自分やと思うんですね。
その自分が自己否定してくるっていうのは、一番身近な人が敵みたいな状態で、そりゃしんどいよなって思います。
怒りと恥ずかしさと悔しさ、辛さ、焦り…
たくさんの感情がごちゃごちゃになっていて、本当に苦しい状況だと思います。
頑張ってきたこと2つが否定されている状況で、さらに自分も自分を否定してしまっている。
本当に辛いし、しんどいですよね。
その中で、本当に頑張っておられると思いますよ。
旅行に行くことも、治療の時期を調整することも、あなたが自分のために選ぶことは「ダメなこと」じゃないです。
気持ちを吐き出せる場所がないのも辛いですよね。
もしよかったら、カウンセリングやこういうメッセージで少しずつ吐き出してみてください。
一人で抱え込まないでくださいね。
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